9月に詠んだ短歌をまとめておく。既にこのブログに公開した歌が5首、そうでないものが2首で、計7首。御感想を頂けると嬉しい。
黄金
新宿へむかふ車窓に目をあけてゐるひとと目をとぢてゐるひと
なめらかな尾びれを見せてぬらぬらと睡蓮の間をゆく鯉のみち
島じまを束ねた水上帝国の王たる黄金色の睡蓮
こがね色の稲穂の海に甍舟(いらかぶね)浮かびあらそふ奈良なつのはて
あをあをと墳丘まろきこの場所からいちばん綺麗な明日香が見える
掌に銀の星宿煌めかせ古墳の谷になびくすすき穂
黄昏の稲穂にともる太陽は青い私の眼を灼くばかり
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