百舌鳥へゆく。百舌鳥には、有名な大仙陵古墳(仁徳天皇領)を始めとした多くの古墳が集結している。大仙陵古墳やニサンザイ古墳のような巨大な墳丘を誇る墳墓には圧倒されたが、私としては、直接墳丘に登れるような、より小規模な古墳に魅力を感じた。なかでも中百舌鳥駅近くの御廟表塚古墳は、脇に樹齢800~1000年とされるクスノキが植えられ、その奥に筒井順慶の子孫の屋敷とされる「筒井邸」が垣間見える等、見どころの多いオススメの古墳だ。それにしても、墳丘あるところ、森あり、とでもいうべきだろうか、日本の古墳の上には必ず木々が生えている。これは本来の姿とは関係のないものなのであろうが、原形を留めずにただの「土」としてあるかのような墳墓のありさまには、ある好ましい「様式」の存在を確かに感じるのである。
くすのきの葉の生えかはる
