2012年7月17日火曜日

あふれだすインクの海を

雲を見る。

雨上がりの腕に小蜘蛛をまとはせてすこしだけ高い空を見てゐた
たかいところひくいところに散らばつた雲をひとひらすくひとるひと
あふれだすインクの海をくぐりぬけ夏には白い雲ばかり行く

4 件のコメント :

  1. こんばんは。
    おかわりございませんか?

    京都にたたずまいを移されてから、詠まれる歌には、以前にも増した透明感をかんじます。

    暑い京都の夏を、どうぞ楽しんでくださいまし。

    さかき きこ

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  2. こんばんは。お久しぶりです。

    京都は本当に暑いですね。さかききこさんもお身体にお気をつけてお過ごしください。

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  3. 一見、不安定な歌の、もう一度見直すと、三首とも、なんとさわやかな。
    作者の心情そのもののような。

    「あふれ出すインクの海」は、誰にでも歌えるものではありません。

    写真を見ていると、ふる里を思い出します。

    とはいっても、炎天下、夏負けにおちいりそうです。
    こちらは、海抜180メートルの丘陵地帯の、時々、涼風が吹いてくるというのに。
     あなた様の歌には、ふる里を懐かしむ気配が感じられて。

     暑き折ご自愛のほど祈ります。/E

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  4. 京都と比べたら快適な地域にお住みなようですね。

    昔はありましたけど、今は郷愁の念って現実的にはほとんどないです。京都は都会ですから。

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