2014年4月24日木曜日

まだ早いから

すっかり春だ。道端にたんぽぽがたくさん咲いている場所があって、綿毛のついている茎と花のついている茎が同時に存在しているのが面白く感じられたのだけれど、よく見るとやや違和感があって、というのも、どれも綿毛が高い位置についていて花は低い位置についている。花のついていた同じ茎に綿毛がついているはずだから、これはどういうことだろうと気になったのだけれど、軽く調べたところでは、タンポポは花がしぼんでから綿毛をつけるまでの間に茎が伸びるとか。どういう機構で起きていることなのか詳しい人に聞いてみたいと思うのだけれど、植物に詳しい知り合いがいない。

木々の葉の影こまやかに映し込み疎水に春の声が聞こえる
綿毛の塔に風やはらかく吹き込んで崩れ去るにはまだ早いから
かなへびの舌ちろちろと春の陽にややあたたかい敷石をゆく
傾いた太陽の色に山吹の花々のかさなつてゆくころ

2 件のコメント :

  1. かなへびの舌ちろちろと春の陽にややあたたかい敷石をゆく
     (カナヘビは、トカゲの、美しい色彩なのに、なぜか恐れおののいてしまう。ちろちろと火焔のような舌を出すのは、もの欲しそうで、喰いしん坊のためか。家の犬は、喰いしん坊の、いつも舌をぺろぺろとなめています。カナヘビは、不気味な存在の、歌にするのもうっとうしく。しかし、このカナヘビには、かすかなユーモアを感じます。楽しい歌であれ、悲しい歌であれ、ユーモア、諧謔を感じるとき、短歌を味わった気がします)

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  2. カナヘビそんなに嫌いですか。近くで見てみるとなかなかかわいいですよ。

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