短歌総合誌『短歌研究』(短歌研究社)の1月号を読んだ。一首印象深い歌がある。
日の差せば小さき傷の見えてくる卓なり囲み家族と呼ばる 大下一真
写実的なようで作者の立ち位置が曖昧な第四句までと、概念的な結句がぴったりと噛み合って、家族というもののはかなさが現実的かつ幻想的にしみじみと感じられる。
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